この方法は古い方法です。古い方法ですが、それなりに需要があるようなのでやはり残しておきます。
Parallels Desktopを使っているのであれば、ローカルディスクのみならず、USB接続のドライブに対しても「Macを共有」が使えるので、パーティション切る必要ありませんでした。
ですので、この方法はParallelsで「WindowsとMacを分離」オプションを設定していたり、BootCamp等でWindowsからMacに直接アクセスできない場合に「やむを得ず」行う方法として残しておきます。
Parallels Desktopを使用している方は、OSの構成を開き、Macの共有項目からドライブを指定して共有を行うことを推奨いたします。
macOSにはTimeMachineというリカバリディスク作成機能があります。
リカバリディスクとしてだけではなく、ユーザーディレクトリのバックアップを同時に行い、バージョン管理をすることが可能です。
Windows10にも「ファイル履歴(Windows10バックアップ)」という機能があり、ユーザーディレクトリのバージョン管理をTimeMachineライクに行う事ができます。
今回は2TBのディスクをWindowsのファイル履歴・macOSのTimeMachineが両方とも同じディスクで使えるように設定しました。
パーティションを作成
ディスクユーティリティーを開き、有線で外付けHDD(SSD)を接続、利用するディスクを以下の設定でフォーマットします。
パーティション名称は後から変更できるので適当で大丈夫です。
画像ではTimeMachineとつけていますが、他のディスクで同じラベルを利用していると、混合しやすいので注意。
次にパーティション作成をクリックし、円グラフの下の[+]をクリックしパーティションを切ります。
HFS+領域jは自由に拡大・縮小が可能ですが、exFATやMS DOS領域はサイズ変更ができません。変更する場合は再フォーマットになります。
作成が完了すると自動的にマウントされ、領域が2つ分マウントされます。
Windows側にディスクを接続するとHFS+の領域は認識できないので、exFAT領域のみが認識されます。
これでファイル履歴とTimeMachine用のパーティションの作成が完了です。
macOSとWindowsを分断したいのであれば、Windows側でexFAT領域をNTFSに再フォーマットしましょう。
TimeMachineバックアップの作成
ディスクをmacOS側に接続し、通常通りTimeMachineバックアップを作成します。
今回は元々他のディスクにバックアップを作成していたので、ディスクの追加で行いました。
新しいディスクを追加した場合、新しいディスク側でもフルバックアップを取ってくれます。
ファイル履歴(Windows10バックアップ)
元々はWindows8の機能らしいです。
時間単位で設定したディレクトリのコピーを別のディスクに保存できます。復元も専用のWindowsの内蔵ソフトで行う事ができ便利がいいです。意識して作られたからか時間設定の限定値は1時間になっています.
TimeMachineのローカルスナップショットのように、変更のないファイルについては無視されるので、初回バックアップ以降は高速化します。
ライブラリの表示が気に入らないので、ライブラリを全て削除し、ディレクトリとして追加してあげて表示方法を統一しました。
バックアップの作成・復元
Windows7の機能の生き残りみたいです。フォルダ以下をまるっとバックアップするのに使えそうです。
まるっとバックアップできますが、ユーザー以下やゴミ箱($Recycle.bin)は外しておきます。ファイル履歴に管理を統合しておいた方が良いかと。
ぶっちゃけこの機能だけでUser以下もバックアップ取れるのですが、細かなバージョン管理には向きません。内部的には圧縮されているから復元は遅いそうな。
スケジュールは最短1日ごとで、システムイメージもバックアップできるので、Windowsが止まってもコンピュータの復元に使えるらしいです。TimeMachineのリカバリ機能のイメージでしょうか。
保険としてONにしておき、週一のスケジュールで設定しておきましょう。
終わりに
GUIDパーティションであり、かつMac上でWindowsが読み取れる方式で作成したパーティションであれば、Windowsが読み取れることが(Parallels上ではありますが)確認できました。リカバリディスクのあまりの領域を活用することに役立つかもしれません。